2009年10月31日土曜日
ダーツの練習はBULLだけで良いのか?その2
前回に引き続き、BULL練だけで良いのかという話です。 それで上手くいってるよという方は、下の記事を絶対に読んでいけません。
今回は、物理的な面から見てみましょう。
まず第一に、BULLとその他のターゲットではリリースポイントからの距離が違います。 身体を傾けたことによりずれる距離もあります。 直線上の話ではなく、空間の話なので、簡単に足し算引き算してその差は0というわけにはいきません。
そして投げる角度が違うので、軌道が変わります。
ボールを同じ速度で投げた時、一番遠くに飛ばすにはどうすれば良いかという話があります。 上の方に投げると、手前で頂点に達するものの、その頂点は高くボールの飛んでいる時間が長くなります。 逆に、パスするかのように投げると、上の方に投げた時よりも遠くで頂点に達するものの、 その頂点は上に投げた時よりも低くボールの飛んでいる時間が短くなります。
ここで、一番遠くに投げるにはどうすれば良いかという話になるのですが、そのことはさておき、 速度は同じだけど投げる角度が変わると、軌道が変化するという面に注目しましょう。 これは、ダーツでも同じで、異なるターゲットを全て同じ速度で狙うと、ターゲットに入るまでの軌道が、 下るのみ、上っていって少しだけ下る、上るのみなど、異なりますし、 滞空時間が異なるため重力を受け続ける時間も、ターゲットによって異なります。
よって、身体を傾けたこと以外、全てBULLと同じ動作で投げていて入るなどということは、 T11などの一部のターゲットを除き、あり得ません。 知らず知らずのうちに、速度が変わっていたり、リリースポイントが変わっていたりするはずです。
それが、少なくともここで挙げた違いが身体を傾けたことにより全て打ち消され、 違和感も感じることなく同じ感覚で投げられるという人は良いでしょう。 身体を傾けて入ると完全に信じることができ、そのターゲットへのセットアップができるのなら、 何も言うことはありません。 綺麗なフォームよりも正しい理論を知るよりも重要なことは、狙った所へ入れることなのですからね。
しかし、違和感を感じる人。当然です。 むしろそのような違和感を感じる感覚を持っているからこそ、 より精密なコントロールができ、何かがはじけたときに、より高いステージに行けるとワクワクしたほうがいいですよ。
次回は、意識とメンタルについて見ていきましょう。
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