2009年10月15日木曜日

背の低い人の方がT20やD20を狙うのに有利?

 背の高い人は、この記事を読んではいけません。



「自分は背が低いから、T20を狙えない」
「ダーツボードの上を狙うと、いつも下に落ちる」
背の低い人からよく聞く言葉です。


 しかし、背の低い人はダーツボードの上の方を狙うのに本当に不利なのでしょうか?


 そんなことはありません。実は、T20やD20などダーツボードの上の方に入れるのに、 むしろ背の低い人の方が有利とさえ言えます。 上下の方向の調整に関して背の低い人の方が、圧倒的に有利だからです。


 まず、背の低い人が、ダーツボードの上方を狙う場合、当然上に向かって投げることになります。 ダーツは重力の影響を必ず受けますので、ボードに届くまでに上方向の速度が打ち消されます。 ダーツが頂点付近に向かえば向かうほど、上下方向の速度は0になるので、 投げる速度が多少速くても遅くても、それによる上下方向への影響が少ないので、ターゲットに入ります。


 しかし、背の高い人は、水平に投げるか、下に投げることになります。 しかも、今回は逆に下方向の速度は、重力によって加速され、さらに速くなります。 当然、背の低い人に比べ上下方向の速度が速いので、 ターゲットに入るダーツの速度幅が、背の低い人に比べて狭くなります。 その解決策に、重力の影響をなるべく受けないよう速いダーツでターゲットに入るように合わせる方法がありますが、 もちろん、背の高い人だけができることではありません。



 ダーツはメンタル面が大きなスポーツです。 眼の高さにT20がある人は、それで入れられると思えば入ることも多くなるでしょう。 巷では、背の高い人の方がダーツに有利と言われている訳ですから、そのことでさらに自信を持てるでしょう。 結局、入れば良いのですから、いくら正しい理論でも、入らなくなるぐらいなら知る必要などありません。 逆に、背の低い人は、高くて入らないという思い込みこそが、ダーツを下に向かわせているのです。 余分な力が入りダーツをうまく飛ばせなくなりますからね。


 背の低い方でダーツボードの上の方に飛ばすのが苦手という方に質問します。 ダーツボードの上の方ではなく、ダーツボードよりも上にダーツを飛ばせますか?


 飛ばせると思った方。 もう一度聞きます。 背が低いと上の方に飛ばせないのですか?



 史上最強のPhil Taylorは、D20やT20だけではなく、BULLに向かってさえ上に投げています。 彼が最強たるのは、彼の身長も理由の一つです。 結局、入らないと思い込んでいるから、入らないだけ。 それで、得することは何もありません。

 本来、背の高い人と違って物凄いポテンシャルがあるのですから、自信を持ってT20やD20に入れて下さい。

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